コラム
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2026.08.27
ノニルフェノールとは? ~樹脂・界面活性剤を支える化学品原料~
1.ノニルフェノールとは?
ノニルフェノール(Nonylphenol、NP)は、フェノールに炭素数9のノニル基が結合した有機化合物です。
工業的には、フェノールとノネンを反応させて製造されます。優れた反応性と油溶性を持ち、主に次の用途で使用されています。
・界面活性剤の原料
・フェノール樹脂・エポキシ樹脂関連
・ゴム・プラスチック用酸化防止剤の原料
・印刷インキ、塗料、接着剤
・潤滑油・燃料添加剤の原料
特に、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)など、各種誘導品を製造するための基礎原料として利用されています。
2.ノニルフェノールの特徴と注意点
NPは、フェノール性水酸基による高い反応性と、ノニル基による油溶性を併せ持っています。
このため、樹脂の耐水性や柔軟性の向上、界面活性剤への乳化性・洗浄性の付与などに役立ちます。
一方、皮膚や眼への刺激性があり、水生環境にも影響を及ぼす可能性があります。取り扱い時には、保護手袋、保護眼鏡などを着用し、排水や土壌への流出を防止する必要があります。
日本では化管法の第一種指定化学物質に該当します。NPから製造されるNPEについても国内外で規制が進んでいるため、使用用途、輸出先、排水処理方法などの確認が重要です。
3.FUCC社製ノニルフェノールと阪和興業の取り組み
阪和興業では、台湾の化学メーカーであるFormosan Union Chemical Corporation(FUCC社)が製造するノニルフェノール(NP)を取り扱っています。
FUCC社は、アルキルベンゼン、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、水素化石油樹脂などを製造する化学メーカーです。
同社のノニルフェノールは、ノネンとフェノールの連続アルキル化反応によって製造され、界面活性剤やゴム・プラスチック用酸化防止剤などの原料として幅広く使用されています。
FUCC社の強みは、業界でも数少ないノネンの長期契約を締結している点にあります。
これにより、原料需給が逼迫した際にも、安定した原料調達と製品供給が可能です。さらに、台湾と中国の両地域に生産拠点を有しており、複数拠点を活用した安定的な生産・供給体制を構築しています。
阪和興業は、国内メーカーの事業撤退に伴い、以降FUCC社との緊密な連携のもと、従来のお客様への供給を途切れさせることなく、安定した販売を継続しています。
また、ドラム品やISOタンクコンテナなど、お客様の使用量やニーズに応じた供給形態を提案しています。
FUCC社製ノニルフェノールの新規採用、既存製品からの切り替え、複数購買先確保をご検討の際は、阪和興業・化学品部までお気軽にお問い合わせください。



